企業立地ナビ

函館地域に立地している事業所の皆様をご紹介しております


[お話いただきました]
代表取締役
佐々木 治郎 様

自社の強み(特徴的な技術や製品)についてお聞かせください。

当社は、最先端技術を駆使したシステム開発やプログラミング分野において首都圏で多くの実績を持ち高い評価をいただいています。北海道出身の社員が半数を超えており、故郷の未来を作る気持ちがあります。ITのみならずIoT製品の試作でメーカー、大学との共同開発実績もあり、メカトロニクスにも対応できる数少ないIT企業です。
WEB システム開発用の Java や、組み込み系 C 言語を強みとするメンバーが多く在籍し、新しいデバイスに対してソフト開発で更に 付加価値を創造することができます。また、日本人唯一の W3C ボードメンバー岸上教授による学術指導を受けた先端技術の研究に取り組んでおり、当社の技術で世界をリードしていく事を目標としています。

函館道南R&Dセンターでは、産学官連携で脳波を使った研究開発を進めております。最終的には脳波によるドローンの操縦やロボットの操作を目指していますが、応用範囲の広い技術であることを踏まえ、さらなる研究を進めているところです。また、ブロックチェーンの技術を用いたモノ作りを行ったり、当社の保有する技術の水産海洋への導入についても研究しております。

函館地域へのご進出の決め手を教えてください。

北海道新幹線の開通目前に、たまたま参加した北海道のフォーラムで函館市経済部様よりプレゼンテーションを受けました。

その後、一度視察で函館を訪れて即決でした。これから始まる新しい函館市の未来に大きな可能性を感じ、挑戦しがいがあると思いました。当時、10箇所ほど進出候補地がありましたが勢いや、担当者の方の熱意という意味では函館が一番でした。

現在、函館の企業誘致大使である「函館ものづくり産業アンバサダー」に就任させて頂きまして、他の経営者の方々に積極的にご紹介させていただいております。街並みの美しさなどは年齢に関係なく好評で、家族を伴って情緒のある函館で仕事をしたいと言っていただくことが多いです。

函館地域の支援機関からのサポートに満足していますか

100%満足しています。函館市、経済部、函館市産業支援センター、北海道工業技術センター、また地元の先輩企業の皆様が温かく迎え入れてくれました。それは進出して5年経った今でも続いていて、こうした進出後も変わらないサポートというのは意外と少なくて企業にとっては重要だと思います。

函館地域に立地したことによりどんな効果がありましたか?

企業が右肩上がりで大きな成長を遂げました。

また函館市で働きたいという道南出身の若者の入社が続きました。
Uターン後何か故郷のためにやりたいと社内に動きが出て、新しい自社製品やサービスがいくつも生まれ、展示会等で成果を発表するまでに至りました。
東京、札幌社員の函館出張の回数が増え明らかに仕事に幅が出ました。今も皆で新しい研究開発に没頭しています。

社員の反応はいかがでしたか?

函館で仕事を始めることは全員がすぐに賛成してくれました。社員旅行や仕事で訪れ、見て、情報に触れる度に函館市の持つ情緒あふれる街並みやストーリーのある歴史に社員は魅了され、東京の社員が働きたいとIターンで移住しました。

仕事と余暇のバランスがとれ、休日はゴルフ、釣り、アウトドア、ドライブとコミュニケーションも増えたように思います。

食べ物が安くて美味しいのもポイントですね。積極的に函館を志望する社員もいますが、できる社員ほど何処にいても仕事に支障が無いので事業所間での対抗心が生まれてくるなど良い刺激になっていると感じています。

今後の展望について、お聞かせください。

東京はじめ北海道、市内から安定して仕事の受注が出来ているので、更にUIJターンで函館市内で働く若者を増やしていきます。

国際水産都市である函館において役に立つようなIoT製品やサービス、特に一次産業の根底を支えるような分野にも挑戦していきます。
その実績を函館から東京、世界に発信して、市内雇用の創出を増やし、若者流失や少子高齢化の地域の課題も解決したいです。

函館地域にもっと増えてほしい業種・業態の企業はございますか

やる気とスキルを持ったベンチャー企業がたくさん集積して欲しいと思います。

特化したスキルがなくても、やる気のある企業にも来て欲しいです。創業直後に当社も函館に来て、走りながら見つけました。そのプロセスは大切で、貴重な思い出です。そういうのが醍醐味ではないでしょうか?
函館は国際性の高い都市だと思いますので、海外からIT企業にも是非来て欲しいと思います。
情報系高等教育機関などももっと増えれば良いですね。

佐々木社長は旭川市ご出身という事で、函館ものづくり産業アンバサダーだけではなく、北海道企業誘致サポーターにも就任されていらっしゃいますが、函館含め北海道への思いをお聞かせください

単純に故郷を盛り上げたい思いは無論あるんですが、北海道はビジネス面で見ても魅力に満ちていて、まだまだ可能性が眠っていると思います。
そういった魅力をもっと発信して多くの企業に足を運んでいただき、一緒に掘り起こしをして欲しいという思いが強いです。北海道に愛着を持ち、仕事が有れば進出してみたいという方に、積極的にアクセスして背中を押す役割を担いたいと思います。

※2020/2/18取材

ご紹介企業基本情報

社名
株式会社ビックボイス/株式会社ビックボイス 函館道南R&Dセンター
所在地
[本社] 〒194-0021 東京都町田市中町1-4-2 町田新産業創造センター3階
☎︎042-794-7419 FAX:042-794-7519
[函館道南R&Dセンター] 〒041-0824 北海道函館市西桔梗町745-21
☎︎0138-84-8039 FAX:0138-84-8059
e-mail
bigbois_info1@boisb.com
URL
https://boisb.com/

会社概要

代表者名
代表取締役 佐々木 治郎
設立年月日
2012年10月11日
従業員数
48人(うち,正社員 48人(うち函館事業所 12人))
資本金
1000万円

主要製品・サービス

  • Web系システムの社内受託開発及びオンサイト開発支援
  • 複数大学と研究開発
  • 市役所、観光協会、旅行代理店、飲食店、モノづくり企業向けHP制作
  • IoT製品試作請負(メーカーと共同開発)
  • 仮想ネットワーク・サーバー構築・LAN工事等のインフラ構築

主要取引先

株式会社エスイーシー、株式会社iD、ナカ電子株式会社、株式会社メデック、 大手メーカー、上場企業各社、
芦別市役所、町田商工会議所、町田新産業創造センター、芦別市観光協会、慶應義塾大学、 千歳科学技術大学、武蔵野大学、ロータリークラブ、一般企業等