[お話いただきました]
常務取締役
石本 丈尚 様
自社の強み(特徴的な技術や製品)についてお聞かせください。
当社は、お客様が望む電気に関する「こんな事できないかな」というご相談をスピーディーに具現化でき、設計から製作、場合によっては販売までのすべての過程に一貫体制での対応が可能なところが強みです。
設計部門はシステム設計、回路・筐体設計、専用のソフト開発までこだわりの開発を可能にしており、製造部門では、操作性・安全性に優れたシステム制御盤、最先端技術が次々と導入されるCT・MR・XR等の医療用制御機器の分野をはじめ、各種プリント基板の部品実装を試作品から量産品まで幅広く対応いたします。
函館事業所では、お客様のニーズに合わせたもの作りとして「より高い技術で、より良い品質を、より安い価格で、より正確な納期で」製品を提供しており、現在9人体制で産業機器の制御盤などの生産を行っております。
函館地域へのご進出の決め手を教えてください。
お客様に恵まれ進出を決定しました。きっかけは、函館市主催の「ものづくりシティセールス事業」函館視察研修会に参加した際に、ご紹介を受けた地場企業様からの発注依頼でした。
その後、函館市様からのバックアップ・サポートをいただきつつ、函館市産業支援センターへ入居し営業に注力、進出当初はお客様の社屋内にて製作作業を行うなど、実績を積んだ後、事業所建設に至りました。
現在函館事業所では6割が市内での受注となっています。
函館地域に立地したことによりどんな効果がありましたか?
札幌の企業様との取引など、道内受注の増加につながりました。また、函館事業所で働いて頂いている女性の方々のレベルの高さが評価され、関東においても女性社員の採用が増えました。
今後の展望について、お聞かせください
函館進出の後押しともなった案件に、業務用食材の解凍に、高周波を利用する小型解凍機の開発製造があります。当社としては初めての製品でしたが、こうした電気制御を活用する機器への対応に向け、研究や改良開発といったスタッフも充実させたいと考えています。
また最近ではパートナー企業と連携してロボットSierにも取り組んでいます。人手不足が顕著な一次産業、とくに函館でいうと漁業関連などへの応用も視野に入れ、汎用のロボットアームを利用した事業提案に当社のビジネス活動の可能性を感じているところです。
教育機関との連携にも取り組まれているそうですが
函館高専で実施されている、地域課題対応型創造実験(PBL)に参加しています。これは、企業の課題をテーマに学生が課題解決に取り組む授業で、当社はお寿司を笹の葉で包む作業をロボットアームを使って実現するという取り組みに、大阪のロボットメーカーの方とともに参加しました。一次産業での人員不足への応用も期待できるものと考え参加させて頂きました。
※2020/3/9取材
ご紹介企業基本情報
- 社名
- 株式会社アサヒ
- 所在地
- [本社] 〒136-0071 東京都江東区亀戸1-8-5 小林ビル4階
☎︎03-3683-1561 FAX:03-3683-1549
[函館製造部] 〒041-0801 函館市桔梗町379-30
☎︎0138-83-7180 FAX:0138-83-7183 - URL
- http://www.asahi-j.com
会社概要
- 代表者名
- 代表取締役社長 宮野学
- 設立年月日
- 1952年6月27日
- 従業員数
- 151人(うち函館事業所 4人)
- 資本金
- 9975万円
主要製品・サービス
- MRI画像診断装置
- Ⅹ線CT断層撮影装置
- 電位治療器
- 低周波治療器
- IT機器
- 公共事業設備
- 電力・太陽光発電関連機器
- ビルシステム関連機器
- 環境保全機器
- 省力省エネ関連設備
- 半導体製造設備
- レーザー加工品
- 食品関連機器
主要取引先
㈱日立製作所ヘルスケアBU、㈱日立産機システム、AIメカテック㈱、ココロカ㈱、東北電機製造㈱、極東サービス㈱、小池酸素工業㈱、テスコ㈱、㈱キ ンセイ産業、エス・ケー・イー㈱、三和機材㈱、㈱ ライト、日鐵住金溶接工業㈱、福井電機㈱、千代田 商事㈱、三国商事㈱、㈱メデック、㈱朝日工業社、ビアメカニクス㈱
その他
函館以外に千葉県(2拠点)・タイバンコクに製造 工場を構えています。